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作陶の里 岡山県瀬戸内市

岡山県瀬戸内市は、2004年に牛窓町・邑久町・長船町が合併して誕生した、瀬戸内海に面する温暖な美しいまちです。
「日本のエーゲ海」と称される牛窓の多島美やオリーブ園、日本刀の聖地として名高い長船の刀剣文化など、豊かな歴史と観光資源に恵まれています。
また、特産品である牡蠣の養殖やブドウ栽培などの第一次産業も盛んで、自然の恵みと文化が調和した魅力的な地域です。

瀬戸内市牛窓町長浜の寒風(さぶかぜ)地域は備前焼のルーツである古代のやきもの「須恵器(すえき)」の広大な生産地でした。
国指定史跡の「寒風古窯跡群」があり、現在は「寒風陶芸会館」を中心に、飛鳥時代の製法を再現した「寒風須恵器」の作陶や体験が盛んに行われています。



瀬戸内市のやきもの

須恵器

古墳時代から平安時代にかけて全国で作られた、青みがかった灰色のやきものです。高温で焼き締められた硬質な器は、食器や祭祀の道具として使われました。瀬戸内市では2016年から作家とともに、須恵器作陶の技術と美を現代によみがえらせる取り組みが続いています。

備前焼

平安時代末頃に生まれ、須恵器の技術を受け継いできた、岡山を代表するやきものです。釉薬を使わず、土と炎の力だけで焼き上げることで、窯の中で生まれる「景色」が一つひとつ異なります。偶然と技が重なって生まれる、世界で唯一無二の表情が魅力です。

虫明焼

瀬戸内市邑久町虫明で作られる、京焼の流れを汲むやきものです。緑がかった「ナミグスリ(灰釉)」と、薄作りの端正な姿が特徴で、茶の湯の器として高く評価されてきました。今もその伝統を受け継ぐ作り手によって、新たな表現が生み出されています。